《MUMEI》

お客さんが俺の胸倉を掴み自分に寄せ

「お前、街で身体売ってた奴だろ…」


俺は自分の血の気が引いていくのを知った

「俺なぁ、お前のこと三万で買ったことあんだぜ」
ニヤリ…


逃げなきゃ…逃げなきゃ…早く…はやく…

俺は裏に逃げようとしたが腕を引かれそれもできず…


「逃げるってことは、店の奴に知られたくないってことか?だろーな男のくせに掘られて喘いでたのなんて知られたくねーやな」

俺の耳元で喋ったあと、ガハハッと笑った…

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