《MUMEI》

「失礼しました〜」

職員室から出ると、目の前に、今一番見たくない顔があった。

さっと、あからさまに目を反らしてしまった。

「…おまえのその態度なんなの」

「……な、なんか用?」

「…」

「あ、ああ、あたしじゃなくて職員室か。じゃっ……!」

一つも目を合わさず去ろうとしたら、腕を掴まれた。
「ちょっと来い」

「っ…」

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫