《MUMEI》

烈火の眠れぬ夜が明けた…。


『行くのか?烈火』
死神が聞いた。


『ああ…約束の時だ、これ以上は…待てないだろ?』


『そうだな…あっちの世界は、時間の流れがないが…こっちは違うからな。


死神の仕事…死へ導き…生へ導く。


齋を…転生へと導いてやれ…。』


烈火は、死神の目を見据えて、頷いた。


『じゃ、親父…行って来るよ。』


『ああ〜しっかりな。』


烈火は、足元の闇に沈んでいった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫