《MUMEI》
幸せよ…
俺は…悲のボディーガードと称して、貧乏神の元で、働いている。


悲に、猛烈にプロポーズ中だが…悲はなかなか手強い。


なんせ…悲の方が年上だから…頭が上がらん。


今の悲は…ちょっと前の悲とは違い…こんなに元気なヤツだったのかと、驚かされる。


良く笑い、良く怒り、良く泣く…。


不自然だった、泣き顔のような笑顔は、消え去り…

夏のお日様みたいな、とびきり明るい笑顔になった。


悲、本来の笑顔なんだろう…な。


数年後…俺の腕の中に…その笑顔が咲いた。


『烈火…私…幸せよ。』
そう悲は、呟いた。



おしまい…

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