《MUMEI》

「ただいま〜」

「おかえりなさいませお嬢様」

「あーまじ疲れた…」

「ふふっ、あとでマッサージしてさしあげますよ」

「ありがと〜頼みます〜」




「失礼します」

「お入り」

開けると、女将と若女将が菓子を食べてた。

「凪沙っ、おいでおいで!」

のろのろと近づく。

「あの、話って…」

「あんたどれがタイプ!?」

「はあ?………………え」



テーブルの上に、お見合い写真がズラーリと並んでいた。

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