《MUMEI》

診察を終え、光の病室へ

みずき、が光に抱きついて泣いてた…

俺、気付かれないよう、病室を出た

……やっぱ…目のアタリにすると……辛いなぁ…
…わかってる事なのに…

1回のロビーに戻り
時間を潰してた…

宛てもなく、ただ、ぶらぶらと
 
しばらくして、光の病室へ行くと

光「雅人、大丈夫か?」

雅人「ベットに寝てる奴に、心配されるほどじゃないよ」

光「ちょっと、出ようか?」

松葉づえの、光、に肩を貸し
病室と同じ階にある、談話室へ

雅人「光、身体は?」

光「だいぶ良いよ」
「雅人は?」

雅人「見た目よりは、ピンピンしてるよ」

光「ごめんね…巻き込んじゃって…」

雅人「気にすんな、それより、今後の事だよ」

光「うん、みずき、には、話したんだけどね…」

黒幕は、みずき、の、兄らしい
現在、行方がわかってない
会社を潰し、借金に追われてるらしく
かなり、ヤバい所から、金を借りてるらしい…

他の家族からも絶縁状態のようで

金の宛ては…みずき…

…切羽詰まって、今回の事になったらしい

雅人「…まだ、狙われる可能性があるって事だね…」
光「うん…」

みずき「でも、私、現金なんて、たいして無いよ」

光「相続分の不動産狙いだろうね…」

みずき「それだって、まだ裁判中だし…」

光「大金になるなら、借金取りだって、待つだろうし、あわよくば…」
「根こそぎ…」

遺産相続の修羅場をくぐった、光が言うと説得力がある…

背筋が、ぶるっと、震えた
雅人「裁判て、いつ」

みずき「まだまだ、先だよ、」

光「裁判で、みずき、が所有した方が、相手は、もっと狙いやすくなるんだよ」
雅人「何で?、みずき、の取り分を、ぶんどる狙いじゃないの?」

光「初めは、そうだったんだろうけど」

みずき「弁護人を入れたりして、話が進んでるから…」

光「上手く、騙してって手段は、もう無理だし、
状況的にも、みずき、有利なんだ」

雅人「…」
「警察は?」

光「捜査は、それなりにしてるだろうけど…」
「みずき、を、保護はしてくれないよ」

雅人「…」

光「雅人…降りるなら今だよ」

みずき「ありがとう、もう、じゅうぶん……」
「…これ以上、巻き込めないょ…」

雅人「光は、病室だから、セキュリティは、それなりにあるよな」
「問題は、みずき、か」

みずき「雅人!もう、十分だって!」

雅人「光、黒幕が、捕まれば、当面の危険は回避できるんだよな」

光「そうだね」

みずき「…」

雅人「どうするのが、得策なんだろう…」

みずき「雅人、ありがたいけど…」

光「雅人、俺に考えがあるんだ」

雅人「わかった、光、具体的な指示をしてくれ」

みずき「…雅人…わかってるの?…危険なんだよ…」
雅人「わかってるよ」

みずき「もし、もし、この前だって、相手がナイフとか持ってたら…」

光「みずき…」
「相手も、そこまで出来ないよ…」

みずき「…」

光「追い詰められたら、確かに、危険はあるだろうけど」
「そこまでしたら、どんなに金もらっても、合わないでしょ」

みずき「…」

光「警察が動いた以上、みずき、の兄さんの味方は少ないと思うよ…」

雅人「で、どうするんだい?」

光「うん、」

そのとき、この前の弁護士さんが来た

「ここに、居ましたか」

光「お世話かけます、山城さん」

弁護士「いえ、水無月様、先代には、お世話になりましたから」

……

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