《MUMEI》

『痛っ…うっ…くっ…真人…僕は…』


僕は…最低だ…。口ばっかしで…。


《早く大人になりたいな、真人を守れる大人に…》

《真人を惚れさせる男になるから…》


はっ…何が、早く大人になりたいだ!


何も出来ない18のガキじゃないか!


僕から真人を巻き込んだのに…真人は、僕なんかを庇って…


僕に出来る事は…親父に頼んで、真人を助けて貰う事…だけなんて…


《充分、頼りにしてるし、支えてもらってるよ》


『………真人』


無力な僕は、親父の条件を飲むしかなかった。


僕は、親父の部屋を尋ねた。

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