《MUMEI》

雅人「ぷはぁー」
「やっぱ、うめぇ」

光「…」

みずき「…」

雅人「?」

光「なぁ…雅人…」
「頼みがあるんだ…」

雅人「ん、何?」

光「…うん…そのぉ…」

雅人「なんだよ、光、らしくないなぁ」

光「…」

雅人「?」

光「見せてくれないか…」
雅人「ん、何を?」

光「…わかるだろ…」

雅人「えっ……」
ま、まさか…… 

光「さっき、雅人の肩を借りて、露天風呂行ったとき…」
「…ドキドキだったんだ…」

「…湯船で、立ち上がった、雅人の見たときも…」

「確かめたいんだ…」
「本当に、俺、そうなのか…」

光の目は、真剣だった

雅人「……」

みずき「私も、知りたいな…光…本当は、どうなのか…」

雅人「…」

光「無理強いはしないよ…ごめん…」

グラスに残ってる、ビールを一気に飲み干した


雅人「わかった…」
「けど…みずき…向こうむいてて…くれる…」

みずき、が、背を向けた

俺は、浴衣をはだけた

光「…脱いで…」

見られてると思うと、恥ずかしいもんだなぁ…

……

俺は、パンツを脱いで、
光の前に立った

光「……」

雅人「……」

ガン見されると…変な気分だ…

雅人「もう、いいだろ」

そう言って浴衣で隠した

みずき、光に近づき
そっと、光の股間に手を…
みずき「!…」

長い、沈黙がつづいた
 
……… 
 
何を、話していいか、わからない…

沈黙を破ったのは、みずき、だった

みずき「何で、私が乱暴されたとき、
あんなに必死になって、助けてくれたの?」

光「当たり前じゃない…」
みずき「…」
「私が、……されて、悔しかった?」

光「…うん…あんな奴らの好きにさせないって…思った…」

みずき「私の事、嫌い?」
光「嫌いじゃないよ…」

みずき「…」

光「みずき、を、大事に思うよ…けど…」

みずき「…」

雅人「なぁ、他の男に対して、そうなるのか?」 

光「…多少は…」

雅人「…そっか…」

光「そんなに、強くは、思わないよ…」
「けど…違和感、なく、想像できるかも…」

みずき「誰でも、いいの?」

光「そうじゃ…ないょ…」
雅人「性欲の対象として、同姓を見れるって、事だろ」

光「…うん…」

みずき「……」

光「やっぱ、俺、変態なんだな…」

雅人「個性だろ…言い方で、だいぶ違うよ」

光「…」

みずき「個性か…そうね…個性ね…」

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