《MUMEI》 再開した試合。 流れは完全に赤高にあった。 猪狩チームは峰田だけをマークすればよいという状況ではなくなった為、 ディフェンスを元に戻した。 しかし、 ユキヒロが調子を取り戻し、 攻め手の増えた赤高の勢いを完全に断ち切ることはできず、 恭介もシュートを止めていたが、 徐々に得点を重ねられた。 攻撃パターンの増えた赤高に対し、 猪狩チームは簡単なプレーしかできず、 手に困っていた。 猪狩の言う通り、 あくまでも急造チーム。 攻撃パターンが多数ある訳もない。 攻撃が詰まる前兆とも言えるべきことが、 既に起こっていた。 翔太と阿久津のサインの取り違いだ。 2人とも優れた選手。 しかしそこにチームワークはない。 千葉とクロが必死で点を取ったが、 点差は徐々に詰まり、 後半15分… 20対14。 11点もあった点差は、 6点まで迫っていた。 前へ |次へ |
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