《MUMEI》 (やべぇ… こんなに連取されるなんて…) 市民体で赤高と対戦していた千葉は、 再び赤高の恐怖を感じていた。 (そりゃあ恐くもなるさ… 赤高の武器は機動力。 皆そう言ってるし、 確かにそうだ。 でも、 こいつらの本当に恐いのは機動力なんかじゃない。 流れに乗ったら留まる所をしらないその爆発力にある… やべぇな… どうにかして勢いを止めないと…) 「ナイッシュー!!」 沖のシュートが決まる。 「はぁ… はぁ… くそ!!」 (どうなってんだ!? 勝ってるんだぞ? なのに… この追い詰められてる感じはなんだ? 俺はこの試合に勝たなきゃなんないんだ… … いや…、 そうじゃない。 俺は、 もう負けたくないんだ。 嫌われたっていい… もう1度… この試合に勝ってもう1度… 頼むから… 俺にハンドをやらせてくれ…) 「猪狩…」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |