《MUMEI》 「真っ青!ちょ、大丈夫?!」 水瀬にも分かるくらいにげっそりしていたんだ。 「んー……み、みず……」 空いていた椅子に深々と掛ける。 「私買いに行ってくるから安西君それ見ててね?」 水瀬、今日は安西の為に可愛くしてたのに……ごめんな……動かしちゃって。 「……もっと早く出れば良かったですね、ごめんなさい……。」 「や、 俺が悪い。 安西の手、ちょうどい……」 俺の体温より高いから、抱き枕のように脇に挟めて温まる。 「本当申し訳ないです……」 「ちがうて……な?」 安西の目に掛かりそうな前髪辺りを掻き上げてやる。 思いの外、固めだ。 誰と比較してる訳ではないけれど。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |