貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》

−七月

今日、この日。期末試験を終えた学生身分の僕は机に顔を伏せ自由と至福を感じている。

−夏休みが目の前に迫るこの高揚感を何に例える事ができるのだろうかっ

 僕はこの高揚感を毎年必ず味わっている。この高揚感こそ人間には無くてはならないものであり、不可欠な事だと思ったりもする。

「おーい、健治っ。んなとこで寝てねぇで、夏休みの計画を立てようじゃねぇか」

ふと、深い感動を邪魔され、不本意ながらそちらを見ると、腐れ縁の宮原 浩二がいた。小、高と一緒でクラスや席がしょっちゅう近くなる男で、気は優しいが言動は粗い。

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