《MUMEI》

悠斗は私とは、4つも離れているが、いつも私に優しくしてくれた。

親が離婚した時もそうだった。

まだ小さかった私の気持ちを考えてなのか、離婚の事を何も言わなかった。

その結果、私がその事を知ったのは、3年も経った後のことだった。

今思えば、早く言ってくれれば良かったのにと思う。

でも、そんな事をしたら、私は必ず、お父さんの所へ行くだろう。

その事を、お母さんや悠斗や健斗は、わかっていたのだろう。

だから言わなかった。

私が、お父さんの所に行くのを止めるためにも・・・。

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