《MUMEI》
夫婦の気持ち
『母さん…ありがとう!目が覚めたよ、僕、行ってくる!』


『そう!大事なら、自分で取り返しなさい!後始末は、こっちでしてあげるから…。暴れて来なさい!』


『あ、そうそう、理事長に手土産を持って行くと良いわ!喜ぶから…』


『…!?母さん…コレ…』


『にこり…取って置きの切り札よ!右京にあげるわ!』


右京は、駆け出して行った。


『母さん…上手くいったようだね?』


『ええ、あなた、憎まれ役〜お疲れ様!右京、大好きなあなたが…迫真の演技ね?』


『いや、半分は本気だったよ、このまま、俺の力を頼るようなヤツなら〜迷わず海外に連れて行ったな!母さんの喝が効いたんだよ。』


『上手く、取り返せるかしら?坂井先生を…。』


『おっと、俺も、待ち合わせの時間に遅れるな〜行ってくるよ。』


『ええ、いってらっしゃい。五郎ちゃんに宜しくね。』


『ああ…』
慌ただしく、部屋を出る雨水だった。

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