《MUMEI》 さてと……。 余談はここらで終わるとして、 探しますか。 僕がこれからお世話になる下宿先を。 僕がこれから探そうとしている下宿先は、 学校と連結していない。 そのため、 僕が明日から通う高校を目安にして探すことは、 不可能に近かった。 いちよ住所は聞いているものの、 こう人通りが多い都会では見つかりそうにない。 人に尋ねたくても……。 都会の人って難いイメージあるし、 それに何より、 僕が臆病なんだから聞こうにも聞けない。 しょうがない! 自力で探しますか! 僕は慣れない景色に戸惑いながらも、 前へ一歩進み出した。 前へ |次へ |
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