《MUMEI》

「ヒョーリ陛下、こちらの世界のことはゆっくり覚えていけば良いのですよ」


「はい、ありがとうございます」


雹里はティイオラに軽く頭を下げた。


「魔王陛下たるもの何家臣に向かって、頭を下げ礼を言っている。

そんなことでは他の国の王に舐められるぞ、王たるもの堂々とし敬語なんか使うな!!」


「でも…」


「ヒョーリ、逆に敬語なんか使われたら応対に困ってしまうよ。

トランシルの民には敬語は不要だよ、それは私たちにも同じ」

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