《MUMEI》 「‥おいメガネ」 「その呼び方は止めてくれないか」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「何か用か、僕に」 「‥忘れた」 「何を」 「‥教‥科書」 「──‥全く‥君は世話が焼ける」 「ッ‥悪かったな‥」 ちょっとムカついた。 メガネは溜め息をつきながら 机をくっつけて‥ 教科書を広げると 半分をこっちに見えるようにしてくれた。 「これで文句は無いだろう」 「‥‥‥‥ぁ‥」 「‥?」 「‥‥‥あんがと‥な」 アタシが言ったら メガネは フッと笑った。 「どう致しまして」 前へ |次へ |
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