《MUMEI》 タイムテーブルには、 土曜日と日曜日に行われる種目がそれぞれ別に書かれてあった。 俺の出る、 走り幅跳びは日曜日。 となると……。 俺は大きなため息をついた。 土曜日にある種目に出場する、 メンバーの補助と言うことになる。 あんまり奴等とは関わりたくないな……。 またしても盛大なため息をついてしまった。 同時刻―――― 「蓮翔!!」 練習を終えた俺たちは、 ベンチで帰る支度を始めていた。 「ふぁに?」 「明日、何の日か覚えているか?」 チームメイトたちに次々と迫られたが、 何のことかさっぱり分からない。 「ふぁにふぁふぁるほ?」 「取りあえず蓮翔……。 口の中を綺麗にしてから話せよ。」 豪田が苦笑しながら俺の手にあるバナナを指差した。 「ほぉーふる。」 前へ |次へ |
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