《MUMEI》

タイムテーブルには、
土曜日と日曜日に行われる種目がそれぞれ別に書かれてあった。


俺の出る、
走り幅跳びは日曜日。


となると……。


俺は大きなため息をついた。


土曜日にある種目に出場する、
メンバーの補助と言うことになる。


あんまり奴等とは関わりたくないな……。


またしても盛大なため息をついてしまった。









同時刻――――


「蓮翔!!」


練習を終えた俺たちは、
ベンチで帰る支度を始めていた。


「ふぁに?」


「明日、何の日か覚えているか?」


チームメイトたちに次々と迫られたが、
何のことかさっぱり分からない。


「ふぁにふぁふぁるほ?」


「取りあえず蓮翔……。

口の中を綺麗にしてから話せよ。」


豪田が苦笑しながら俺の手にあるバナナを指差した。


「ほぉーふる。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫