《MUMEI》

「小太郎?」


「何?」


「最近さ?」


「うん。」


「授業中いつも寝てない?」


「そうだね。」


「何で?」


「眠いから。」


「おかしくない?」


「何が?」


「部活辞めてからの方が眠いって…
おかしくない?」


「部活やってる時の方が元気なんじゃない?」


「あはは!!


何それ!?


変なの〜!!」









美紀は笑ったけど、


たぶんそうなんだと思う。


ずっと好きなことやってた僕が、


元気だったのは当然のことだと思う。


うん。


結局は、


無い物ねだりなんだと思う。






boo…
boo…







あっ、


携帯マナーにしたままだった。


『今日はドラマ見てからでい〜よな?』


ヤマからだ。


『い〜よ。
10時半にいつものコンビニでね。』


『あいよ!!


いちゃいちゃすんのはい〜けど、


疲れすぎんなよ。』


下ネタかよ…


『今日は早めに帰すんで心配しないでください。』


『はいはい。
じゃあ後でな!!』


『は〜い。』


夕方6時頃。


バス時間のこともあって、


美紀を帰す。


「お姉ちゃんまた来てね。」


「うん。
優ちゃんまたね!!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫