《MUMEI》

「良いのかな……。」


「良いんだよ!!」


負けじと声を張り上げる豪田。


「本当に……良いのかな……。」


「良いんだよっ」


明るく笑い飛ばす山村。


「……良いんだよな……。」


「ああ、良いんだ。」


真面目な顔をして言う神道。


「…うん、良いんだよ!!」


「そうそう!」


豪田がニヤリと笑った。


「明日、何時に来たらいいか、
教えてくんない?」


「オッケー!

任せとけっ

帰ったら連絡すっから!」


そう言って、俺はニシシと笑った。


この時、
その場にいた皆誰もが思った。


蓮翔ってホント………。


単純だな。


その時蓮翔は、
バックからバナナを取り出していた。

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