《MUMEI》

「小太郎聞いたよ〜!!」


「え?
何を?」


「スポーツ推薦!!
しかも秀皇大学でしょ!?」


「あぁ…
その話か。」


「よかったね!!」


「うん…
ありがと。」


「あたしも一生懸命頑張って勉強するから一緒に大学行こうね!!」


「美紀の頭じゃどうかな…」


「あ〜ひどぉ〜い!!
あたしよりちょっと頭いいからってさ!!」


「…」










『うん。
一緒に行こう。』








その言葉が、


言えなかった。

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