《MUMEI》

でも、そんな期待をした私が馬鹿だった。

お母さんが気づいてくれるわけがなかった。

お母さんは、受験生である悠斗の事で頭がいっぱいだった。

なぜあんな奴の事なんか気にかけるんだろうと思った。

そしていつしか、その思いは憎しみとなり、私の心の中に存在していた。

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