《MUMEI》

咄嗟に僕の体全体が、


拒否反応を起こしてた。


「はい?


僕のことでしょうか?」


惚けてしまった……。


しかも声裏返っていたし……。


彼は恐ろしいと感じる程、


ゾッとした笑を浮かべると、


「惚けんなや〜


兄ちゃん。


俺にぶつかっといてその態度はあらへんやろ。


なあ?」


顎をグイッと押し上げられた。


ヤバい……!!


殴られる!!

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