《MUMEI》 ‥また負けた。 「‥ちくしょ‥」 つーか疲れた‥。 「立てないのか」 そう言って差し出して来たメガネの手を アタシは乱暴に振り払った。 「オマエに手なんか貸してもらわなくたって立てる」 そう言ったら メガネは またフッと笑った。 「元気そうで何よりだ」 「‥そりゃどーも」 スカートに付いた砂を払って立ち上がる。 「‥‥‥‥‥‥‥」 「今度勝負する時は──‥もっと練習しておけよ」 「‥っ?」 「君とは、本気で勝負をしてみたいからね」 「‥!?」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |