《MUMEI》

『あれは、嘘よ。台本をご覧なさい、黄ばんでるでしょ?

古い台本を引っ張り出して来たのよ、きっと…』


…そうか…ファンの前で、必死に虚勢を張ってるんだ…

目元、口元のシワも…化粧では消えない…

この人の名女優の名は若さと美しさで保っていたから。


はっ!
こんな事、考えてる場合じゃない!!


『ねぇいつ、ペンダントの事聞くの?榊さん。』


『待て、その内話を、そこへ持って行く。』


『一刻の猶予もならない、あと12日しかないのよ!』


『?…なんのお話し?』
南条が、気付いて尋ねる。


『ペンダ…モガッ』
杳子の口を慌てて塞ぎ〜榊は、南条に話し掛ける。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫