《MUMEI》

『いやーこの子は、あなたに夢中で憧れの余り、あなたの衣装を着けて、あなたの様に振る舞って見たいと、戯言を……

でも、南条さんの衣装はセンスが良いから…
特に、引退発表の時なんか『ペンダント』が良く似合ってた。』


『引退発表の時のペンダント?

私は、一度身に付けた物は、二度と使わないわ。

何時もの様に、誰か知り合いに、あげちゃったんでしょうね。』


『でも、私の衣装なら着せてあげるわ、さーおいでなさい!

ついでに、メイキャップも教えてあげる。』


グイッ!
『あわ?梓!榊さ〜ん!』
杳子は、南条に連れ去られた。


ザバッ!
『まず〜お風呂!さて…と、腕がなるわ!

下着!ドタバタ…衣装ド!…メイキャップ…良し!完璧ね。』


『あら?出来たらしいわ。』


『おっ!!こりゃ凄い、見違えた。まるで別人だ!』

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