《MUMEI》

涼子に連れられて初めて行ったライヴ。
初めての夜遊び。
とも言えないのかもしれないが。


私は衝撃を受けた。


そこには未知なる世界があった。


バンドの人はキラキラと輝いていて、その音楽を聞きに来ている人達もまたキラキラ輝いていた。


『こんな世界があったのか…。』

私にはすごく眩しかった。

ライヴというものは私に光を与えてくれたのだ。



中学を卒業して以来、男っ気のない私に、多少の色気も与えてくれた。


それより何より、すきなものが同じ人間が集まっている空間が心地よかった。




それから私はライヴに夢中になり、会場で友人をつくってはその友人の家に泊まり、気づけば1週間のうち半分は家に帰ることはなくなっていた。

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