《MUMEI》
屋上で2人
隣りにコイツがいるだけで‥

何か変な気分になる。

でもたぶん‥

コイツは気付いてない。

アタシが

コイツを好きだって事に。

「ちっ‥」

「耳障りだ」

「ッ‥スイマセンね‥」

オマエが隣りにいるからだろ‥?

大体‥

あの席替えさえなきゃ‥。

「霖堂」

「何だよ」

「君、何故僕に勝ちたいと思うんだ」

「‥いーだろ、理由なんて」

「良く無い。理由も無い勝負を──受けて立つつもりは無いよ」

「っ‥」

「少なくとも、君に恨みを買われた覚えは無いけど」

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