《MUMEI》
衝撃の告発
用務員は、人差し指を梓に向けた。


『待ってた相手は、あんただよ!

学園長を殺し、神野先生に罪を擦り付けた…


《甲崎 梓!あんただよ!》



『うっ!!』
梓の顔が、ひきつる。


『安心するが良いさ、この事は、儂しか知らない。

学園長が殺された日〜儂は、あんたが学園長室に、入るのを見ていたんだ。

ひょいと立ち聞きしたら、とてつもない話が始まったじゃないか。


…回想…


『なんですって!杳子に打ち明ける?』
学園長に向かい、叫ぶ梓。


『ああ、私は…もう黙っている事に、耐えられなくなってしまったよ。』


今なら…
名乗り出て、お前を引き取り、二人で暮らす位のお金はある。


あの人達に詫びて、今までの事を許して貰いたいのよ…

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