《MUMEI》 しかし、この時は誰にも言うことはできなかった。 言ったら、みんなはどんな反応をする? その後、私はどうなる? そんなことばかりが頭の中を巡り、言い出すことができなかった。 我慢するのが、一番いい判断だと思った。 今のいい関係が崩れるぐらいなら、我慢したほうがいい。 そう思っていた。 みんなは、私が体験した出来事も知らずに、接してくれる。 それだけでよかった。 そんな何気ないことでも、今の私にとっては、とても幸せなことだった。 前へ |次へ |
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