《MUMEI》

でも、家に帰ると、その幸せはなかったかのように、どこかへ消えてしまう。

あの日から私は、ビクビクしながら毎日をすごしていた。

今度いつやられるかわからないから。

時々悠斗は、私の所へ来て、私の耳元でこう呟く。

「今度はいつやってほしい?」

と。

その時の悠斗の顔は、いつも笑っていた。

まるで私を玩具として扱うようにして・・・。

これから私は悠斗に使われ、悠斗は私を使う。

そして、お母さんと健斗は気づいていない。

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