貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》
速水麗那 2
 両親は今、旅行に出ている。よって私は今ひとりなのである。
 えっへん。って別に誇れる事じゃないけど。
 でもまぁ、料理はそこそこ出来るし、掃除もするから親なしの生活には困ってない。いや、むしろ親なしの一人暮らしの方が…。
 とにかく、家事は誇れるのである。そういう訳で今は私ひとりで両親の帰りを待っているのだ!もちろん、お土産のために!
 食べ物がいいかなぁ〜。太るけど。楽しみぃ〜☆わくわく!
 家の中の静けさとは逆に私自身は期待で騒がしくなっていった。
 そう、それは帰りを待つという事ではなく、お土産は何だろうなという楽しみの期待!待ち遠しくて仕方ない!
 今は夜。しかも深い深い闇に包まれている深夜。時計を見ると日付が変わろうとしている頃合。

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