《MUMEI》 そんな所に、私の居場所はあるのだろうか。 ・・・ないに決まってる。 自分の家なのに、安心して暮らせない。 ビクビクしながら過ごす日々。 こんな家出ていきたいと思うこともよくあった。 でも、まだ小さい子供が家をでて、生きていけるわけがなかった。 それでも、家出したい、こんな家いたくないと感じていた。 そんな気持ちを抑えるために、私は手首を切っていた。 日に日に増える傷。 それを見る度に、いつか解放される日が来ることを必死に願っていた。 前へ |次へ |
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