《MUMEI》

「──堂」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「リンドウ」

「‥?」

慌てて反対側に顔を向けて‥

「!!」

思わず身を引いた。

「ちっ‥近ぇよオマエッ」

「好きでこの位置にいる訳じゃ無い」

「机離せよ‥」

「君が動かせばいいだろう」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「‥?」

「つーか、何だよ‥急に呼んできやがって──」

「君が転寝なんかしていなければ、声を掛けようなんて思わなかったけどね」

「ぇ‥?」

アタシ‥

うたた寝してたのかよ‥。

じゃあコイツ‥

起こしてくれたのか‥?

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