《MUMEI》 「なんやコレ。」 僕はバックからラップに包まれたおにぎりを出していた。 「おにぎり……ですけど?」 「見て分かるがな。」 いや、あなたが聞いて来たんでしょ? 「コレを……俺に?」 「はい。」 他に何があるんですか! 彼はお礼一つ言わずに受け取ると、 物凄い速さでおにぎりを食べ始めた。 「上手い! なんやコレ!!」 「だからおにぎりですけど。」 「見て分かるがな。」 「いや、あなたがそう言ったんで……。」 切りないや。 前へ |次へ |
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