《MUMEI》

やばすぎる電話だぜ♪…やばすぎる電話だぜ♪…やばすぎる電話だぜ♪……


ピッ


部屋に入った途端着信音がなった。


「あい。」


「もしもし、蓮翔?」


「あー豪田か。」


ちょうど良い時に掛かってきたな。


「うん。

明日のこと、聞けたのか?」


「もちろん。

9時開始だってよ。」


「おお!!

そうかっ!!」


「うん。

でも颯ちゃんは出ないぜ?」


「え?

なんで!?」


一瞬間を置いてから、
驚いた豪田の声が聞こえた。


あまりに大きすぎて……耳がキーンてなりそう。


「まあ落ち着けって。

試合はな、明日と明後日で行われるみたいなんだ。

それで、たまたま颯ちゃんの出る種目が日曜になっただけ。」


「なーんだ!

それ早く言えよ!!」


耳がキーンてなった……。


「お前が急かすようなこと言ったからだろ。」


「え?

そうだっけ?」


「そうだよ。

ったく……このこと他の奴等に回しといてくれないか?」


「ん?

ああ、分かった。


それにしても残念だなあ。」


「明日じゃ無くて?」


「まあ、それもあるけど。」


「?」

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