《MUMEI》

その頃〜理事長宅の裏側…右京が、忍び込んでいた。


『流石に、こっちには気付かないな…しかし派手だな〜庚と辛は…さすが、親父のSPだな!』


屋敷内に入り、理事長の隠し部屋に向かう。


『ここだな?篝の見取り図に寄ると…』


ガチガチ…鍵がかかっている。
『ちっ!くそっ…』


頑丈な扉はビクリともしない。


『私が、開けてあげましょう?』
後ろで声がした。
振り向けば、茶木 滝美である。


『見合い相手の…』


『はい、でもダシに使われたんですけどね、馬鹿兄に…』
そう言いながら、鍵を開けた。


『助けに来たのでしょう?坂井さんを…さ、早く!』


『あ、ありがとう!』礼を言って、走る右京!

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