《MUMEI》

[蒼視点]


俺の初恋は、お前だ


好きだ、櫻


そう、言いたかったが、俺は言わなかった


まだ、言わない


言えない


俺は、確かめたい事があったから


だから、それが櫻だとは告げずに話し始めた


「最初は、見た目が気に入っただけだった」


九十九の書いた絵を見て、興味を持った


「それから、いろいろ聞いて、会うのを楽しみにしていた」


魔性の女なら、SEXも上手いだろうと期待した


「実際会ってイメージ…想像とはかなり違ったけど」


本当に、違い過ぎたけど


「気がついたら、好きだった」


認めたくなくても、結局認めざるをえないほど


好きになっていた

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫