《MUMEI》 春「中学生かぁ・・・」 ひとりポツンと言ってみる。 遠いところから引っ越してきたから、知ってる人が誰もいない。 おまけに、場所も分からないから大変。 「いってきます」 小学校は私立だったけど、親の転勤のせいで、市立になってしまった。 「めんどくさいなぁ・・・」 新しい制服。新しいバック。新しい革靴。 春だなぁ。 「何組だろう・・・」 校庭で先輩がクラス表を配っている。 「4組かぁ・・・・」 一年生は、二階に教室がある。新しいこの校舎からは、新築のような匂いがする。 1人で階段を上っていく。一番端にある。 クラスには、15人くらい人が居た。黒板に書いてある通りに席に着いた。 「おはようっ!!あたし、北山 美佳(きたやま みか)って言うの、よろしくねっ」 明るくて、可愛い女の子。 「あっ・・私は・・目黒 雪(めぐろ ゆき)ですっ」 「どこ小から?」 「県外なんだぁ・・私立○○小だよ」 「へぇ・・、私立かぁ」 「北山さんは?」 「美佳でいいよ。雪」 「あっ、うん。美佳は?」 「ここから10分以下の○○小だよ」 「近いねっ!!」 「おい、座れ〜」 先生が来る。 「おやじじゃん」 美佳が小声で言う。 「ぷっ」 噴出してしまった。 「そこっ・・・えっと・・目黒!何、笑ってるんだ!!」 「すいません・・・・」 「入学式では、名前順に並ぶ。新入生の点呼があるから、今呼ぶぞ。読み方間違ってたら、言えよ」 「はい・・」 「朝吹 夏」 「北山 美佳」 「目黒 雪」 どんどん名前を読み上げていく。 色々な長話があって入学式の先生の紹介になった。 「校長の・・山本 将(やまもと まさるです)」 「1年1組、教科は数学を担当します、坂下 朗(さかした ろう)です。よろしくお願いします」 「1年2組、教科は国語担当の、原田 祥(はらだ ひろ)です」 「2組、3組の副担任、教科は美術を担当する、山川 奈緒(やまかわ なお)です」 「1年4組、教科は体育・保健を担当する、高田 翔平(こうだ しょうへい)です」 「3組、4組の副担任、教科は理科を担当する、城山 燐(しろやま りん)です」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・!? 格好いい!!それも副担任じゃんっ!?それも超やさしそうでクールじゃんっ!! 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |