《MUMEI》 迷う心雪は弁当のゴミを拾った。お茶も拭いた。全部支度が出来たあと、屋上に逃げ出した。 屋上は普段入れない。でも、何故か授業中だけは空いているらしい。 空を眺めた。真っ青だった。雲ひとつない空。 燐に会いたい。 他の学校になってしまったら・・逢えなくなってしまうのかな。そう思ったら・・涙が出た。 「・・・・嫌だよ・・・」 さっきは涙がでなかったけど・・・涙が溢れた。さっきの涙を貯めていたのもあるし・・燐の事を考えたからだと思う。 もしも・・、先生と私が・・同級生で出会っていたら―。 こんな・・苦しい思いをしなかった?? もしも・・、先生と私が・・もうちょっとあとに出会っていたら―。 こんな、遠回りしなくて良かった?? ねぇ・・先生・・私はどうしたらいい?? 美佳・・美佳と私は友達じゃなったの?? 私はもう・・友達じゃないの? 先生・・私・・もう、学校行きたくないよ。 私・・・分からないよ。わたしは何のために学校に言ってるの?? 先生・・・。 私は・・屋上のフェンスを越えた―。 前へ |次へ |
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