《MUMEI》

「えっ?なんで?」

「最近、いつもの夢羽と違うかなって思ったから・・・。だから、何かあったのかと思って・・・」

「え!そう?私は大丈夫だよ。」

そう言うと、瑠魅は少し考えてから言った。

「そっか。それならいいんだ。でも、何か悩みとかあったら、いつでも言ってね。相談にのるから。親友だってことを忘れないでね」

「うん、ありがとう。ごめんね、心配かけて・・・」

「謝らないでよ。私の考えてすぎだっただけだし・・・。でも、夢羽に何もなくてよかった」

「心配してくれてありがとう」

この時、私の頭の中には、瑠魅の言った『親友』という言葉が、何度も繰り返されていた。

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