《MUMEI》

『その時間に、この人と居た事、証言して頂けますか?』


『えっ…ええ、私で出来る事なら』


『じゃあ、私が刑務所に車で連れて行くわ!10分と掛からない』
梓が、提案した。


『よし、それが良い!梓〜頼むよ!』
梓を信頼している、クラスメイトは、疑わなかった。


大事な証人を…真犯人の手に委ねてしまったのだ!


『それじゃ、私の車へどうぞ!』


『はい。』


紫の服の少女は、梓の運転する車に乗り、走り去った。


『間に合ったわね…やっと』

『うん…もう、大丈夫ね。』

安堵するクラスメイト達。

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