《MUMEI》 その時… ダウウゥゥゥーン! 一発の銃声が、梓の肩を撃ち抜く! 『だ…誰!?』 肩を押さえて、後ろを振り向く。 梓の車の側で銃を構える、榊 巧、だった。 『全て聞いたぞ!観念しろ、甲崎 梓!』 『く…車のトランクに…入って?…くっ』 驚き、悔しがる梓。 『危ない所だった、大丈夫か?』 榊が、紫の服の少女に声を掛けた。 『ええ!』 そう言って〜ウイッグを外す…。 『杳子!!』 叫ぶ、梓。 『女は魔物…どんな風にでも変われると言ったのは、あなた。 南条 ハナエさんの所で教わった、メイキャップはあなたも見てるはずよ。 だけど、榊さんに… あなたが犯人だ!と言われても… 私は… 私は… 信じてたのよ… 最後の最後まで…』 杳子は涙声で〜握りこぶしに力を込める。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |