《MUMEI》 間に合わなかった…! 『う…う…先生…』 涙に暮れる杳子。 プルル…プルル… 『ああ…榊だ。…』 『杳子… 間に合った… 死刑台に昇る寸前に、中止命令が届いたそうだ。』 『ああ…っ、神野先生。』 手の中の幸せは〜あと僅かの時に、落ちるのを止めた。 辺りを包んでいた恐怖は、姿を消し…杳子の喜びが、それに変わった。 数日後、神野 光司は釈放され… それと同時に… 膨大な謝礼を貰い、罪をでっち上げて報告し神野光司を、死刑に追い込んだ検事が、梓の自白によって逮捕された。 前へ |次へ |
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