《MUMEI》

ガシッ


彼に腕を掴まれた。


はぁ。


もう何なんだよ。


「まだ何か?」


「謝ってへん。」


「はい?」


「俺の肩にぶつかって来たやろっ!」


「……根に持つタイプ、


嫌われますよ。」


「うっさい!

俺に口答えしようたぁ、


良い度胸やないかぁ?」


彼がジリジリと詰め寄って来た。


「そっちだって、


おにぎりの礼一つぐらい言ったらどうです?」


「何でや。」


もらったら礼を言う。


コレ基本でしょ!

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