《MUMEI》

酷い 臭気が 立ち込める

バケモノの 亡きがらに 鳴咽を 漏らす 兵士も いた

腐った 魚よりも 臭う、 鼻が 曲がりそうだ




『さあ、 バケモノは 消えました。 愛おしい人、 共に 僕の 城へ。』

彼女に 掛けた 手を 振り払われた





『もう、 私達の 森に 近付かないで どっちが バケモノよ! 人殺し!』

君は 理解不能な 言葉を 叫んでから 僕が 証拠品として 見せた 毒草を 飲み込んだ

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