《MUMEI》

千代と一緒に

教室に戻って来ると‥

「‥あれ」

メガネがいない。

「千代、メガネは‥」

「ぁ、綾瀬君ね、具合悪いって言って保健室に──」

「保健室‥?」

アイツ‥

滅多に行かなかったのにな‥。

どうしちまったんだろ‥。

「珠季?」

「‥ぇ、ぁ‥」

言葉に詰まった。

取りあえず‥

自分の席に座る。

隣りの席に

アイツはいない。

いつもなら

いるはずなのに。

「‥‥‥‥‥‥‥」

大丈夫なのかな‥

アイツ──‥。

アタシは

ずっと気になって仕方なかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫