《MUMEI》

「───────」

起きたらヤバいって思ったけど‥

気付いた時には

もうカーテンの中に入っちまってた。

コイツの寝顔‥

綺麗だな──‥。

って何考えてんだよアタシっ。

「‥‥‥‥‥‥‥」

そう思いながらも‥

恐る恐る覗き込んでみる。

ほんとに熟睡してるみたいで‥

メガネは

規則正しく呼吸を繰り返してる。

今まで‥

こんなにマジマジとコイツの顔を見た事なんてなかった。

つーかアタシ‥

見舞いに来たってのに何やってんだ‥!?

何でコイツに見とれてんだよアタシは‥。

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