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《MUMEI》 エピソード ワン第一章エピソードワン いつもの通学路。2月の雪が強く降って、制服雪溶けかけてびしょびしょ。あ↓↓最悪。あそこのトンネルまで急がないと。 あ、申し遅れました、自分、西明高校に通います、江藤淳ことジュン。16才まだ彼女なしです。 しかし、急な雨には対応出来ません。俺の学校の制服はブレザーだからシャツの濡れる心配は不要。でも乾燥は間に合わないか。 あらら、また雨の犠牲者が走り出て来ましたよ♪しかも、スカートキンキンな子だね。こういう雰囲気って、恋種が芽生える感じじゃない?しかも、こっちに向かってきてるじゃんか!何するんだ?と思ったら、話しかけてきてるし。ウォッホイ。ヤバい、心臓壊れる。 「あの〜ハンカチとかありますか?」 えっ、ハンカチ?確か右らへん。あった。赤と黒のチェックのやつ。 「あいよ」 普通に普通に。 「ありがとうございます!」 いや〜こういう素直な子って。俺と同じ学校。それも同じ学年。校章で分かる。 「敬語じゃなくていいよ。」 そう。爽やかに気楽に。他にメアドゲットだっちゃ! 「メアド交換しよ。」 即答狙いの聞き方。 「お願いします。」 ケータイ同士が自分らの情報交換中。ありがとよ。電話帳には、白岩百合とあった。かわいい名前じゃん。しかしこのまま学校まで行くのかな?と思った時、彼女が話かけてきた。 「一緒に行きませんか?」 「もちろんOK」 少し溶けた雪が水滴となって流れている。こんな早く恋は実っていいのか? 犬が鳴いても、何も考えれない。それほど俺の脳髄は喜んでいるんだな。 川の冷たい水の中にいるコイを見て何か言っている。 「コイって顔は変だけど、名前は素敵だよね。」 なぬ!?それはこのことに対してのコメントか?そこまでロマンチストな人なのか。 |
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