《MUMEI》 「兄ちゃんが勝手に渡したんやろ?」 勝手にって!! 人のご好意になんて考えているのだろう。 全く……。 おにぎり一つで言い争うなんて、 馬鹿らしいったらありゃしない。 「失礼します。」 僕は彼を無視してその場を立ち去った。 ところが! 「まてや兄ちゃん!」 彼が追いかけてきた。 ったく、 ついてくんなよ!! そう思って振り返った瞬間、 「っおご!!!」 前へ |次へ |
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